先週は「営業パーソンに現状維持はない」という記事で、1日1歩、いや半歩でいいので、日々前進することの重要性をお伝えしました。
前進というと、新しいことを追求するイメージを持たれるかもしれません。
ただ、それだけではありません。普段、当たり前にやっていることを、意識的に「究める」ことも、立派な前進だと考えています。
名刺のもらい方に、こだわり抜いていた元部下
私の元部下に、「名刺のもらい方」に強いこだわりを持っている営業パーソンがいました。
お客様からの名刺を、名刺入れで丁寧に受け取るだけではありません。
どんな時でも、深いお辞儀と、心のこもった「ありがとうございます」を欠かしませんでした。
当時、私は彼の上司の立場でしたが、それを見ていて「すごい」「見習いたい」と、心から感じたのを覚えています。
これは、当たり前のことを、当たり前以上にやることの重要性を、目の当たりにした瞬間でした。
同時に、誰でもできることでも、誰にもできないくらいやり切れば、それが「強み」になるということを教わった瞬間でもありました。

「当たり前」を極めると、なぜ信頼につながるのか
お客様に対する挨拶、時間を守ること、話を聞く態度、メールの書き方、依頼へのレスの速さ、お役立ち情報の提供。どれも、営業として当たり前にやらなければいけないことです。
ただ、この「当たり前」を、誰にもできないレベルまで突き詰めると、お客様は感心し、時には感動すら覚えます。
これは、営業の本質である「信用・信頼」に至る、関係構築の大きな要素・要因になります。
特別なテクニックや高価な提案よりも、日々の当たり前の精度の方が、お客様の記憶に残ることは少なくありません。
突き詰める対象になる、営業の「当たり前」
具体的に、突き詰める価値のある「当たり前」を挙げると、こんなものがあります。
- 挨拶(声の大きさ、タイミング、お辞儀の深さ)
- 時間を守ること(訪問・提出物・返信すべて)
- 話を聞く態度(相槌、視線、姿勢)
- お客様へのメールの書き方(丁寧さ、読みやすさ)
- お客様からの依頼ごとへのレスの速さ
- お客様へのお役立ち情報の提供
これらは、誰でも今日から始められることです。特別な才能もお金も必要ありません。
必要なのは、「これくらいでいいだろう」で止めず、もう一段階だけ突き詰める意識です。
神は細部に宿る
「神は細部に宿る」という言葉をご存知でしょうか。
細かい部分までこだわり抜くことで、全体としての完成度が高まる。
逆に、細かいことを疎かにすれば、結果として完成度は落ちていく、という考え方です。
「誰にでもできることを、誰にもできないくらいやる」を実践すると、この些細なことに気づく感性そのものが養われていきます。
名刺の受け取り方にこだわった元部下も、そこで培った感性を、他のあらゆる場面での気配りに活かしていました。
まとめ
当たり前のことでも構いません。
「誰にでもできることを、誰にもできないくらいやる」を、まずは1つでいいので、身につけてみてください。
相手があなたを見る目は、確実に変わります。
そして、それは何より、自分自身の「自信」にもつながっていきます。