決算期や需要月を終えて、見えてきた課題はないでしょうか。
課題を克服するときに、一番大きく働くのが習慣の力です。
ただ、頭では分かっていても、続かない。今回は、新しい習慣を身につけるための考え方と、具体的な仕掛けをお伝えします。
「結果を変える」までの5つの言葉
こんな言葉を、ご存知でしょうか。
意識が変われば、行動が変わる
行動が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、結果が変わる
結果が変われば、人格が変わる
人格が変われば、人生が変わる
人生が変わっていくプロセスを表した、大事な考え方です。ウィリアム・ジェームズの言葉として紹介されることが多く、松井秀喜さんが座右の銘にしていることでも知られています。
(なお、この言葉は、サミュエル・スマイルズなど、複数の人物の言葉として紹介されており、出典は確定していません。
ここでは、先人の知恵として受け止めてください)

意識や行動は、一時的なら変えられる
ここで注目したいのは、5つの言葉の真ん中にある「習慣」です。
意識を変える、行動を変える。ここまでは、決意すれば一時的に変えられます。
ただ、続けて、習慣に変えるのは、大変です。3日坊主は、まさにその典型です。
続けるための2つの仕掛け
毎日続けるには、決意(目的意識)と忍耐力(粘り強さ)が必要です。
そう言われると、自信がない方もいるかもしれません。私もその一人です。
そういう方におすすめなのが、次の2つです。
① 他人への宣言
「今日から、毎日〇〇をやります」と、誰かに宣言することです。
- 上司や同僚に、直接伝える
- チームの会議で、宣言する
- Xなどで、公開する
宣言した相手に見られている、という感覚が、続ける力になります。
② 毎日思い出す仕掛けをつくる
決意は、忙しさの中で薄れます。忘れないための仕組みを、先に作っておきます。
- 手帳の最初のページに、目標を書く
- スマホのリマインダーを、毎日の決まった時間に設定する
- デスクやパソコンに、付箋を貼る
- 毎日の終わりに、できたかどうかを○か×で記録する
習慣化には、どれくらいかかるのか
習慣化には、66日かかると言われています。
これは、ロンドン大学の研究者らによる調査(Lally ほか、2010年)がもとになっています。96人の大学生が、自分で選んだ新しい行動(夕食前に15分走る、昼食に果物を食べる、など)を毎日続け、行動が自動的になるまでの平均日数が66日でした。
ただし、注意したい点が2つあります。
- 個人差が大きい:行動によっても人によっても、日数は大きく違いました。66日は目安です
- 1日抜けても、大丈夫:1日、2日抜けても、その後に大きな影響はなかったと報告されています。
ただし、抜けが多いと、最終的に身につく度合いは下がります
つまり、完璧を目指さず、できるだけ毎日続けることが大切です。
(66日は、毎日続けた場合の日数です。平日だけの取り組みなら、約3か月が目安になります)
66日間の過ごし方
66日の間は、変えたい意識や行動を、ひとつだけに絞って集中してください。
- 1つに絞る:あれもこれもは、続きません
- 何かを捨ててでも、時間をつくる:新しいことを足すなら、何かをやめる
- 課題を克服した自分を、毎日イメージする:ゴールが見えると、続ける理由が生まれます
営業なら、たとえばこんな習慣が考えられます。
- すべての商談で、帰り際に次回アポを確定させる
- 商談の冒頭で、必ず1つ質問を入れる
- 商談後、その日のうちに振り返りを3行書く
今週やってみてほしいこと
- 変えたい習慣を、1つだけ決める
- 誰か1人に、宣言する
- 毎日思い出す仕掛けを、1つ作る
今週中に、この3つだけやってみてください。
まとめ
- 意識が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わる。習慣が結果を変える
- 難しいのは、行動を「続けて習慣にする」こと
- 続けるには、他人への宣言と、毎日思い出す仕掛けが有効
- 習慣化の目安は66日。個人差が大きく、1日抜けても大丈夫
- 66日間は、1つの習慣だけに集中する
あなたが66日続ける、1つの習慣は?
最後に、1つだけ聞かせてください。
この記事を読み終わった今、あなたが66日続けたい習慣は何ですか。
ぜひ、コメントで宣言してください。これも、「他人への宣言」の第一歩です。
また、周りに若手の営業の方がいらしたら、この習慣を変える法則を教えてあげてください。
参考文献
- Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2010). How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40(6), 998-1009.